ぱらボラ61号 2006年 夏号   


「ひまわり畑」OPEN 
一人ひとりの子どもにあった学習の場を

「ひまわり畑」学習塾・主宰 柳田 洋

 退職してから「何をして過ごそうか」と迷っていた時期、在職中(なかよし学級=障害児学級)の保護者の方から「先生、うちの子どもたちの勉強を見てよ」と言っていただき、昨年の4月から東灘地域助け合いネットワークの部屋を教室にして、おもに発達障害児対象の「ひまわり畑」学習塾を開いてきました。
 本年度から東灘ネットワークの事業として引き続き行うことになりました。子どもたちは、現在12人です。小学1年生から中学3年生までです。のんびり、ゆっくり、じっくり、イライラ、じっとしていられない、おしゃべり屋さんと様々です。
 子どもたちは、自分で勉強したいと思う教材を選びます。まず、わかることのおもしろさ、喜びを味わってほしいからです。ですから、ある子どもは1年間、歴史問題に取り組みました。ある子どもは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の読解に取り組みました。また、ある子どもは算数を小学1年生の問題集から取り組み、5年生まで終わりました。自分で何をしたいかわからない人には、国語と算数を低学年の復習から勧めています。
 「ひまわり畑」では学期ごとに、バーベキューやハイキング、水族園見学などファミリーハイキングを行います。一日を家族ぐるみで楽しんでほしい、子どもたちの関わり合いやその中での成長を見てほしい、そして、お父さんやお母さんたちが仲良くなってほしいと思うからです。春には、中学3年生のグループは、奈良の歴史散歩に学校や家族を離れて、自分たちで計画を立て、私が付き添って行ってきました。一人ひとり、その子らしい感性で古都の文化を楽しむことが出来ました。
 今、子どもたちを取り巻く環境は、物はあふれてはいますが、決して豊かであるとは言えません。人間不信に陥る状況さえあります。体に何らかの障害がある子どもたちが、何の気兼ねなく、自分らしさを十分に発揮して、生き生きと学び、自分自身のすばらしさを感じてくれたらいいなあと思って、一緒に勉強しています。

「ひまわり畑」学習塾
授業日 : 毎週5日月・火・木・金 : 午後4時〜6時
           土 : 午前10時〜12時/午後1時〜3時
     (長期休暇中は別途)
授業料 : 1回2時間 2千円(含・教材費)
対 象 : 小学1年〜中学3年
定 員 : 1日5名まで

理事就任のごあいさつ

理事 芝 崎 信 子

 地域のボランティアの一人として活動し始めたのが平成2年のこと。それから震災当時のボランティアを経て介護保険制度発足と共に民間の事業所に勤務した私が、今また大きく成長したNPO法人“東灘地域助け合いネットワーク”にお世話になることになりました。かって阪神御影は、北にのびた広大な住宅街と南の酒造業に支えられて繁栄を極めたと聞いております。特に私達の拠点、旨水館は阪神間を代表する高級市場として知られておりました。今、御影は大きく変貌の兆し!往時の活気を再び!と注目の地域でしょう。
 当法人も設立の理念のもと更に地域に根ざした活動を続けていかなければなりません。微力ながらその支えになれればと願っています。どうぞ宜しくお願い致します。

理事 池 田 智 英

 私は叶_戸製鋼所神戸製鉄所で設備保全の業務に従事し退職後10年になります。健康管理のために神戸市のシルバー人材センターの講習会に参加し、平成15年7月から阪神御影駅前自転車駐輪場監理業務に従事することになりました。平成17年8月から上記駐輪場管理業務を当ネットワークが受託することになり、引き続き業務をすることにしました。
 私は当ネットワークの運営及び活動状況等まだよくわかりませんが先輩諸兄や前任理事等のアドバイスを受け、微力ながらネットワークの一員として支援活動に努力して取り組んで生きたいと考えておりますので今後とも宜しくお願い申し上げます。

理事 下 村 由 美

 最初は軽い気持ちでボランティアに参加しました。その後スタッフとして2年半、主に事務所内のお手伝いをさせて頂いてます。震災後ボランティア団体を発足、そしてNPO法人を立ち上げ,次々と活動を広げ発展させている,ネットワークのすばらしさを痛感している現在です。子供からお年寄りまで、幅広くの人達が活動に参加したり携わったり、そんな皆様との出会いは楽しく、又得難い経験をさせて頂いてると感謝しております。
 さて、この度理事という大役をお引き受けすることになり、身の引き締まる思いです。微力ではありますが真摯な気持ちで頑張ろうと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。

17年度・事業の成果報告

1、移送サービス

ボランティアによる移送サービスは長年、道路運送法との関係が問題になっておりましたが、兵庫県では「黙認」というあいまいな態度をとってきました。このたび一定の手続きと条件を満たすことで、「運転許可書」をいただけることになり、HNWも許可書をいただいています。また移送担当者には「講習会」が義務付けられており、6名が終了証を受け取っています。ようやく社会的に認知され、これまで以上に気持ちを引き締めて安全運転に心がけていきたいと思います。

2、復興住宅(北青木シルバーハイツ)

新規に昨年10月より北青木シルバーハイツに於いて、高齢者に、月1回程度、茶話会やイベントを行ってきました。この事業は兵庫県の「高齢者元気アップ活動」の助成金を受けており、18年9月までの1年間の事業で、事業終了後はシルバーハイツ自治会のみなさんを中心に、民生委員さんと見守り推進委員さんがこの活動を引継ぐという、当初からの計画が着実に成果をみせています。

3、子どもの健全育成

昨年6月よりこうべ市民福祉振興協会の助成を受けて「子どもの居場所づくり」の目的で「子どもカルチャー教室」をスタート。「英会話、お習字、そろばん、囲碁」のほかに単発では、工場見学、自然体験、夏休みには「1学期のおさらい教室」なども行いました。予想以上に子どもが集まり、子どもの居場所として初年度の役割は果たせています。またNWの利用者の年齢層が2歳児〜高齢者まで、一挙に拡大しました。

4、生きがい対応型ミニデイサービス

6年間、ミニデイは介護保険で自立と判定されたお元気な高齢者の「閉じこもり防止」の役割を果たしてきました。しかしこのたびの介護保険制度の改正で10月より「閉じこもり防止型」から徐々に「介護予防型」に再編されていく予定です。そのため、担当スタッフがプログラムを見直し、歌の中に体操を織り交ぜたり、ゲームで脳の老化防止を図るなど「介護予防」を取り入れています。

5、子どもたちと取り組むごみ減量作戦

県の環境創造協会の助成金をいただき、子どもたちとエコクッキングを6回実施。また「NPOフェアー」で「パンの耳スティック」「くず野菜のカレースープ」を出店するなど、子どもたちは初めてのボランティアを体験しました。また明石高専の教諭が開発された「生ゴミ堆肥化装置」を活用した堆肥作りなど、身近な環境問題に目を向けてきました。

6、広報誌 東灘ぱらボラ

発行回数を年4回から6回、2ヶ月ごとの発行になり、地域住民に新鮮な情報をお届けしています。

7、まちづくり

指定管理者制度に応募し、阪神御影駅前自転車駐輪場の管理業務を行ってきました。また毎月1回、放置自転車キャンペーンを実施してきました。
また今年3月より「御影地区まちづくり協議会」にも加入させていただいております。HNWはもっと、外に向かって地域とのつながりを広げたり、住民の皆さんの声を聞きながら活動することが重要だと思っています。指定管理者としてのHNWは、公正・中立的な立場で双方の声を聞きながら、地域との関係を発展させていくという立場にあり、これまでにも増して責任を痛感しているところです。

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