ぱらボラ60号 2006年 春号   


市場・地域・ふれあい

理事長 村山 メイ子

 約1年前、ポルトガル人のグテレスさんが英会話を教えたいと訪ねてこられました。これをきっかけに、昨年6月より「こどもカルチャー」をスタートさせ、英会話、お習字、そろばん、囲碁・将棋、エコクッキングなどのプログラムが揃いました。
 しかし、いざ始めてみると、挨拶ができない子や落ちつきのない子も多く、子供同士の喧嘩も始まりました。おまけに保護者からはお叱りも受けるなど、対応の難しさを痛感しました。
 あれから9ヶ月、子供たちは挨拶も身につき、少しずつ落ち着きも出てきました。学年の違う子が同じ教室で学んだり、地域の大人や高齢者が先生になって子供たちとふれあうことで、学校とはまた違う成長の場になっています。「市場」は人を集める力を持っているし、地域の大人は子供をひきつける力を持っていると実感し、初年度の目的はまずまず達成できたと思っています。
 これまでもHNW(東灘地域助け合いネットワーク)のすべての事業は小さく生んで大きく育ててきました。これならできると自信がついたら少しずつ広げながら充実させてきました。最近は子供が犯罪や事件に巻き込まれるケースが急増し、母親が安心して働くためにも、子供たちの放課後や週末の居場所が求められています。「市場」「地域」「ふれあい」をキーワードに今後も子供の居場所の拡充を図っていきます。
* この事業は(財)こうべ市民福祉振興協会の助成を受けて行なっています。


活動中のボランティアの方々を対象にセミナー開催

演 題「いきがいづくり・健康づくり:思いやりの行動」 
講 師:HNW理事 稲場圭信先生(神戸大学発達科学部人間行動学科助教授)

 去る3月5日開催のセミナーにスタッフ、活動中のボランティア70名が参加し、約1時間スライドを使って以下の項目で有意義な研修を受けました。
1.思いやりの研究 2.利他主義と利己主義 3.宗教と利他主義 4.利他主義研究/学説・理論 5.日本人の精神的基層 6.募金活動 7.ボランティアのイメージ 8.ボランティア活動の性格 9.自発性のパラドックス 10.実践の留意点  11.継続の原動力 12.学び 13.ロールモデル 14.共同作業
先生のご感想  20代から上は80代まで、平均年齢は60歳くらいでしょうか。人生の先輩の前での講演でした。70歳をこえるボランティアの方々のはつらつとしたお姿には驚きました。

子どもたちと取り組むゴミ減量作戦

PartT

清水 幸子

 「食材を無駄にせず使い切る」事を主に考えて、子どもたちにエコ・クッキングを1年間開催してきました。「お茶がらのチャーハン」「おからぎょうざ」「パンの耳シュガースティック」など。
 「お茶がらが入っているなんてわからへんわ。」「パンの耳おいしい!」とパクパク食べていました。捨ててしまいがちな食材も、ひと工夫すれば素敵な一品に変身します。ちょっとしたアイディアで新しいおいしさを発見し、「家でも作りたい!食べたい!」と言っていた子どもたちがこれを機に少しでも環境を考えるきっかけになってくれていればいいなと思います。
 1年間の総仕上げとして3月19日、生活文化センターで開催されたNPOフェアーで小学生4名も「パンの耳スティック」作りに出店しました。

PartU

瀬戸 成人

 今、行政の重要課題である生ごみ削減にHNWも取り組むことにしました。
まず昨秋から、子供たちを集めての「エコクッキング」から出る生ごみと旨水館の協力を得て市場から出る生ごみを使っての堆肥作りをスタートさせました。生ごみの処理には、一般的には電気を使わないコンポスト、電気エネルギーを使用する処理機などの方法がありますが、明石高専の平石先生が考案された生ごみ処理機「はらぺこ君」を使用することにしました。これは、電気を使用せず自然界に存在する好気性中高温菌を利用して生ごみを迅速に、無臭で堆肥化することができます。冬場は低温のためスピードは遅いが、春の訪れとともに徐々に堆肥化されつつあります。春にはこの堆肥を使って子供たちと一緒に花作りをしたいと思っています。

*これらの事業は、ひょうご環境創造協会の助成を受けて行なっています。


専門性を高め連携を強化し日常生活支援を

理事長 村山 メイ子

 4月からの介護保険制度改正でサービスの内容が見直され、家事代行などは自立を妨げるという考え方から認められにくくなります。しかしこれ等の援助があるから在宅生活が成り立っている人も多くおられます。さまざまな支援を受けながら誰もが自立して暮らせる社会を実現するために、今後NPO等の果たす役割は益々大きくなっていくと考えられます。
 HNW(東灘地域助け合いネットワーク)は3年前から介護保険適用外の個々のニーズに応えていこうと、有償で日常生活支援を行ってきました。しかし「できる人が、できるときに、できることを」という考え方に基づいた助け合い活動であり、せっかく依頼をいただいても、「やっぱり受けられない」「どうしてもお断りせざるを得ない」ことが度々ありました。しかし、今後は新しく創設される地域包括支援センターや神戸東部・NPOサービスセンター(下記参照)などと連携し、情報交換を強化して多様なニーズに対応していきたいと考えています。
 これからもスタッフの能力向上に努め、利用者のみなさんに満足していただけるようなサービスを提供していきたいと考えています。

神戸東部・NPOサービスセンターの立ち上げ
灘区・東灘区のNPOと在宅介護支援センター、介護事業者などが連携した「トータルケアシステム推進協議会」は地域包括支援センターの業務を補完する形で、介護保険適用外の家事援助や介護予防のための情報収集と発信を担います。
HNWの生活支援とも連携し、地域の中で途切れないサービスを提供していきます。
事務所:東灘区住吉本町2-13-1 NPO法人CS神戸
日常生活支援サービス内容
★高齢者や一般家庭の家事手伝い  朝のゴミだし・掃除・調理・買い物・見守りなど
★入院中の洗濯・見守り・話し相手など
★出張理美容・簡単な大工・引越し手伝いと整理
★照明器具等の修理や取替え・庭仕事全般
★外出支援(食事・買い物・イベントなど)
★通園・通学の送迎・子守・留守番など
★パソコン指導・トラブル修理・文書作成等
★復興住宅などの定期的な掃除・家事手伝いなど
登録スタッフ募集中
★上記のサービス内容で週1〜2回、2時間程度。
★定年退職された男性、女性大歓迎。
★健康でよく気のつく人。
★資格の有無は問いません。
★ホームヘルパー2級程度あれば尚可。
★都合のよい曜日・時間で調整できます。

移送サービス 制度化へ

 移送サービスは常に道路運送法との関係が問題になっていましたが、このたび道路運送法第80条により、サービスが変わることになりました。
 高齢者や障害者等が公共交通機関を使用して移動することが困難な人を通院、通所などの目的のために有償で移送サービスを行うには、道路運送法に基づく許可が必要になり、当団体も認可をいただきました。HNWでは6名が移送担当者としての資格を取得しました。これからも安全運転に心がけ努力してまいります。

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